3回目のブログの内容はみんな大好き?むし歯についてです。

なんでタイトルに「みんな大好き?」って書いたかというと、皆さん口の中に症状が出るとすぐ「むし歯じゃないですか?」っておっしゃるからです。(笑)

 

昔、アンジャッシュの渡部健さんがまだ地上波によく出られていたころに「明太マヨ最強説」を唱え、「明太マヨネーズに合わないものはない!」との持論を展開していました。肘や革靴などというムチャぶりにも「明太マヨ!(キリッ)」と即座に返し、なみなみならぬ明太マヨ愛を見せつけていました。

 

うちの患者さんもなみなみならぬ「むし歯愛」があるのか、、、

 

ただ磨き残しが多くて出ている知覚過敏でも「むし歯じゃないですか?(キリッ)」、歯肉が痛くても「むし歯じゃないですか?(キリッ)」って言われるとよく渡部さんを思い出しています(性格悪くてすみません苦笑)

そういえば昔、入れ歯(人工物)にむし歯が出来ているって電話がかかってきたこともあったなぁ。。。

 

 

さてさて冗談はこれくらいにしまして本題に入ります。

ホームページのむし歯の項目にも書いてありますが、

むし歯にはがんのステージ分類と同じように5段階で進行具合が分類されています。

C0:着色段階のむし歯(経過観察)

C1:エナメル質内のむし歯

C2:象牙質にまで進行したむし歯

C3:神経にまで達したむし歯

C4:残根状態のむし歯(抜歯対象)

 

 

C3になり神経を取る処置をすると、歯の寿命が半分くらいになると歯科の世界ではよく言われています。実際に私の体感としても神経処置された歯は20~30年くらいで歯が割れたり、何らかのトラブルが起きたりして抜歯に至るケースが多いです。

 

 

がんのステージⅢですと、「がん腫瘍が浸潤しており、リンパ節にも転移している状態」です。

それと同じくらいのステージの状態と考えれば、ことの深刻さが分かると思いますが、歯になるとまだまだその深刻さが伝わっておらず。皆さん安易にでかいむし歯を作って、神経処置になってしまっているのが現状です。

 

 

若いうち(10~20代)に神経処置になってしまうと50~60代で歯を失う可能性も!

だからなるべくC3にならないように、せめてC2の範囲内に留めていくことがとーーーっても大事になります。

 

 

私は5年程都内で勤務医をしていましたが、初診で来る患者さんの歯の状態として、

都内の患者さん C2~C3

静岡の患者さん C3~C4 平均して1~2段階くらい悪い印象があります

 

 

大学の同期に都内で勤務医をしながら、富士市の歯科医院に非常勤で働いていたこともある友人がいますが、初診で来院されてむし歯があった場合、

「都内の患者さんだと神経を残せるかどうかだけど、静岡の患者さんだと歯を残せるか(抜くか)どうかから考えないといけなくない?」って話しをしたことがあり、「そうそう!」って盛り上がったことがあります。(不謹慎)

なので、静岡県東部地区だと、1~2段階悪いステージからのスタートになるのでそりゃ歯を残していくには厳しいよなってなります。

 

 

じゃあ具体的にどう対策取ればいいかというと、「歯間の清掃(フロス、歯間ブラシ)を毎晩やるってことが大切だと思います。

 

 

図を見てもらうと一目瞭然だと思いますが、歯の咬合面(嚙む面)の小窩裂溝と呼ばれるところから神経までの距離はそこそこありますが、隣接面のコンタクトポイントよりも下のあたりにむし歯ができると神経との距離が近いので、より短期間で神経までむし歯が到達する可能性が高くなります

 

実際の現場でもコンタクトカリエスから神経処置になりやすく、咬合面からのカリエスで神経処置になるのは当院では稀です。

 

例え神経処置にならなかったとしても、歯間にむし歯を作ると保険診療だと銀の詰め物になります。

でも歯間にむし歯を作らなければ保険診療でも白いプラスチックで治すことが可能です。

前者が2~3回の治療回数に対して、後者は1回で終わるケースが多いです。

 

※数年前から歯間のむし歯もプラスチックで治したり、保険の白い詰め物で治したりできる流れになっていますが、予後はまだまだ悪いと思います。話すと長くなるので、「保険と自費の違い」の回にでもまた解説します。先生によっても考え方が結構違うので、私の考えとしては、まずは審美的なことよりも「いかに歯を長持ちさせるか」を重点に置いています。

 

 

 

 

ハブラシを歯頚部(歯と歯肉の境目)に当てることも大切ですが、歯の間に挟まった食渣やプラークは唾液やうがいで流れてくれることはほぼないので、「ハブラシ100点、歯間の清掃0点」よりも「ハブラシ80点、歯間の清掃80点」の方がむし歯や歯周病は防げると思います。

 

 

皆さん、ここまで説明してもフロスや歯間ブラシをさぼりますか?(笑)

何を隠そう私も患者さんが歯の不調を訴えてくるとき、「フロスちゃんとやって!(キリッ)」「歯間ブラシ裏からも通して!(キリッ)」と「明太マヨ!」くらいしつこく歯間の清掃のことを言います。(笑)

 

 

ここまでC3にならないように予防しましょうという話をしてきましたが、当院に来院されている患者さんの多くはすでに神経処置を終えている歯が何本もあるって方も少なくないです。

 

 

C3の次のC4ってなんでしたっけ・・・?

 

 

そう!抜歯対象のむし歯になります。だから神経とって差し歯が入っている歯は「抜歯にリーチがかかっている歯」となります。

なので差し歯がたくさんある人が、歯間の清掃をやっていなければ、歯を失うスピードを加速させることになるのでより真剣にフロスや歯間ブラシをする必要性があるわけです。

 

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」は、プロ野球界の名称 「ノムさん」こと 故 野村克也氏の名言ですが、これは歯科でも一緒だなと思っていまして、C3くらいのでかいむし歯ができた場合って偶然ではなくハミガキのやり方に大幅に問題があるからできているわけでして、そこでしっかりハミガキのやり方を修正できていれば5個も10個も神経とって差し歯にならないはずなんですよね。

 

これはまだまだ歯科医院側の説明というか取り組みが上手くできていないのもあるし、患者さん側にも正しく危機感を持ってもらい1本の歯のミスからすぐに修正・改善するって意識を強く持ってもらうことも重要だと考えております。

 

当院では、正しくケアをすれば本来失わずに済んだ歯を1本でも減らすべく、初診時に60分程のお時間をいただき検査結果の説明を十分に行うことや歯のケア方法をプリントして配るなどの取り組みを行っています。

 

なんだか今回は最後の辺りが真面目な話になってしまいましたが、歯を残していく上で大事な考え方なので!

次回は「ブラキシズム・顎関節症」について書いていこうかと思います。

 

歯磨きできる人は美しい!!!