今回は「歯周病」についてのお話です。

2回目のブログ投稿となります。

前回の投稿からすっかり時間がたってしまい、ブログをマメに更新されている先生ってすごいなと思う次第です。

今回はホームページにも記載がある歯周病についてのお話です。

 

「歯周病」って言葉はCMでも流れているので、聞いたことがないって人の方が珍しいくらい浸透してきていると思いますが、私としてはむし歯よりも厄介な病気と思っておりまして、、、

 

その歯周病の厄介なところが

①痛みがあまりでないため本人が重症なことに気づいていない 

②やせた歯肉は歯医者に行けば元に戻せると考えている患者さんが多い 

③20歳くらいまでは汚れがついていても歯肉炎くらいで治まってくれているのが、20歳過ぎても汚れがとれないと30代以降をピークに歯周病が進行していく。

※歯肉炎は歯肉が腫れるのみ(歯肉の中の歯槽骨の吸収がない)、歯周病は歯肉が腫れながら歯槽骨も溶けちゃう病気

④統計的にむし歯になりにくい体質の人は、歯周病にはなりやすい傾向にあり、発見が遅れて進行していることが多い。また大人になるとむし歯菌<歯周病菌が一般的に優位になると言われている。

 

等です。

 

当院を受診される患者様のほとんどが中等度~重度の歯周病の方です。

患者さんが歯医者に行かなきゃと思う時って、

・痛い

・詰めもの・かぶせ物が取れた

・歯が欠けた

が多いので、歯周病の進行には気づきにくいんですよね。

「歯茎が腫れたとか痛い」でくる人もいるけど、割合的には上記に比べると少ないです。

 

要するに、痛みが出にくいまま進行して、一度歯肉がやせちゃうと元の状態には原則戻らないのが歯周病です。

なので、歯周病の治療というのは痩せた歯肉を元に戻すことではなく、それ以上痩せないように「進行を止める」っていうものになります。だから痩せた歯茎の隙間に食べ物がはさまりやすくなっても「その都度汚れをとってね」とか、揺れだした歯を揺れなくさせるってことは出来なくて、さらに揺れないように「歯磨きを頑張ってもらう」アドバイスくらいしかできなくなります。

 

歯周病が進行しちゃった人は、そこから頑張るしかないというか、そのまま進行を続けるよりも進行を止めてあげれば、半年~1年でダメになりそうだった歯が数年もってくれたケースはたくさんあるのでそれも大事です。

 

そしてもっと重要なのは、まだ歯肉が痩せる前や揺れだす前に、より若い頃から・早い段階から悪くさせないように「予防していくってことが超超超大切なわけです。(ペヤング大盛りの表記みたいになってしまった笑)

 

進行を止めることや早期の予防が大切ってお話をしたのですが、ここで問題がありまして、歯周病の改善って患者様の日々の歯磨きの頑張りが強く結果に反映されるわけで、私も全ての患者さんを改善することは出来ていないのでそれを前提に読んで欲しいのですが、

 

他院さんで3~6か月ごとに定期健診に何十年も通っていた人でも歯肉が腫れたままだとか、重度歯周病で歯がプラプラしているなんて言うのは割とある話でございまして、、、

そこの歯医者や衛生士は何をしていたんじゃって思ったりもするのですが、

(全然歯医者や衛生士の言うことを聞かない頑固一徹ちゃんの患者様もいるので、すべてが医院のせいではないですが、うちに来てちゃんと歯周病の説明をしたら1~2か月で改善したケースは多々あります。)

 

そもそも歯周病の検査結果の表を見たことや、説明を聞いたことがあるって人がほとんどいなくてですね。検査結果の説明をしないでどうやって歯周病を治すのだろうと疑問なんですが、、、

定期健診でクリーニングをする意図は、患者さんが家では落とすことができない硬い歯石バイオフィルム(ぬめり汚れ)を取ることがメインで、歯垢(柔らかい汚れ)は日々患者さんが「落とせている」というベースの上に成り立っているんですね。

歯垢の取り残しがあれば一緒に取りますが、歯磨きで苦手な部分はアドバイスをして患者さん自身で落とせるように改善していく。

 

だから、歯科の定期健診に行っていても、家での歯磨きが出来ていない人は歯周病やむし歯になり続ける訳です。(はみがきもちゃんとやっていなくて、健診にもいっていない人よりはマシだと思いますが)

 

そこでまた問題というか、一回目の投稿でも書いた内容で、私自身が一番課題に感じていることとしては、

この地域の患者さんって歯磨きについて指摘すると嫌がったり、私はやっているとか、フロスや歯間ブラシが難しくてできないって言う人が多いことです。

(ここ最近はうちにくる患者さんでは減った気がする。辛口ブログの効果かな?笑)

 

それが今まで一本も虫歯になったことがない人が言うなら、まだ気持ちは分かるのですが、

口の中が詰め物や被せ物だらけだったり、抜歯経験がある人(矯正のための便宜抜歯や突発的な事故で歯を失った場合を除く)が言っていると、「このままだと歯が全部無くなっちゃうよ!!!」って心の中でよく叫んでいます。(苦笑)

 

歯科医院も経営がありますからね、歯磨き指導をして嫌がられて来なくなるくらいなら、汚れがついても指摘しないで悪くなったら治療すればいいって考える先生がいてもおかしくないですよね。(歯磨き指導を嫌がる患者さんが多ければ、嫌われないように指導をしなくなる歯科医院を患者さんが育てている悪循環って考え方もできますよね

 

治療の材料代が高騰しているのに対して、保険点数はあがらないので、保険で治療をすればするほど赤字になるため、歯磨きしないでバンバン治療になるタイプの患者さんはこれから敬遠されるような時代になりそうですが、、、、

 

あとは保険診療で皆さんが負担している以外の費用の財源って「税金」な訳で、国の医療費もひっ迫している中で、年々治療中心から予防中心に保険算定の考え方も強くなってきています。

 

しっかり予防をして口腔内が健康に保たれれば、皆さんの嫌いな治療をしなくて済むし、結果的に歯科の医療費も増加しないで済むため、患者さんも国もお互いWin-Winな関係になれるわけです。

(医療費が増えなければ社会保険料などもたくさん払わなくて済むようになるかも?)

 

少し話が逸れてきたので、歯周病の話に戻します。

これはあまりイメージとして持っている方はまだ少ないんじゃないかと思いますが、歯周病菌って家族やパートナーに唾液を介して感染します。(ドンッ!!!)

赤ちゃんと家族がスプーンや食器を共有するとむし歯菌がうつるって話は聞いたことがある人もいると思いますが、実は歯周病菌もなんです。

 

昔、歯周病専門医の有名な先生のセミナーを受講したことがあるんですが、

その先生のところにカップルで歯周病治療に来た患者さんがいたそうです。治療して二人とも無事歯周病が改善して、治療最終日に先生がカップルをそれぞれ別々に部屋に招いてこう言ったそうです。

歯周病は無事改善しましたので、今後どちらかがまた歯周病になったら浮気を疑ってください」と(笑)

僕だったらこんなこと言えないので、もしご夫婦やカップルのどちらかが急に歯周病がひどくなってもそっと心の中にとどめておきます(大人でしょ?笑)

 

これを伝えたいわけではなくて、人間って自分のためにはなかなか頑張れなくても大切な家族やパートナーに歯周病菌をわざわざ移したいって思う方は稀だと思うので、そういった意味でも日常の歯磨きや定期健診にたまにいくことは頑張りましょうってハートフルな内容をお届けしたかったわけでございます。

 

次回は、むし歯について書こうかなと思っております。

誰も見てないかもしれないけど、次回は早めに投稿する予定です。

 

 

歯磨きできる人は美しい!!!